Insights

October 8, 2013

Behaviors and Structures for Coaches to Maximize Effects on Coaching

(6) 経験を重ねたコーチほど、意思決定を相手に委ねる

今回実施した調査のコーチのコーチ経験年数は次のような内訳になりました。

コーチの行動 (18項目)

コーチの行動 (18項目)

コーチの経験年数が2年以内のグループが最高得点となる項目はなく、経験が浅いコーチは全ての項目において開発余地があることが分かりました。 特に「セッション前に目的を明確にした(#B13)」「次のセッションまでの行動を明確にした(#B15)」という項目では最高点のグループに比べ0.5以上の差がありました。また、「指示やアドバイスをしない(#B2)」「考えをおしつけない(#B10)」という項目では最高点のグループに比べ0.4以上の差がありました。データ傾向から推測すると、経験2年以内のコーチは、セッションで目的や行動が不明確なまま話を進め、自分なりのアドバイスをして問題を解決しようとしてしまっているのではないかと考えられます。

8~10年のグループは、18項目中13項目で最高得点をとっており、多くの領域でコーチとしての行動を満たしていることが分かりました。一番経験のある11年以上のグループは、「アドバイスをしない(#B2)」「なんでも話せる(#B3)」「意思決定はクライアントにさせる(#B4)」「考えをまとめる(#B9)」という項目で最高得点でした。反面、「アンケートやツールを使う(#B16)」では最下位、「書籍等の情報を提供する(#B17)」という項目は下から2番目でした。